【訃報】大鵬の連勝止めた「世紀の誤審」元小結・羽黒岩が逝く。
2017/02/22
大相撲の元小結・羽黒岩で横綱大鵬の連勝を45で止めたことで知られる戸田智次郎さんが23日、腎不全のため宮崎県日南市内の病院で亡くなられました。
「世紀の誤審」の取り組みとは
戸田さんは中学在学中に立浪部屋に入門。
1961年(昭36年)夏場所「戸田」の四股名で初土俵を踏み、1967年の初場所で幕内に昇進しました。
そして、東前頭筆頭だった昭和44年の春場所2日目に、当時45連勝中だった横綱大鵬を破る初金星を挙げました!
軍配は大鵬に上がったのですがこの取組は際どい相撲で、物言いが付いた末に行司軍配差し違えでなんと戸田の勝ちに(゜o゜)
大鵬の連勝を「45」で止めたこの取り組み。
実際は戸田の右足が先に土俵外に出ているようにも見えることから
「世紀の誤審」
と言われるようになったのです。
(出典:朝日新聞テジタル)
そうなんです!
この当時の判定は全て人の目で決められていたのです!!
そういったことから、行事の軍配は合っていたのに審判の判定で大鵬が負ける…という事態が起こってしまったのですね。
しかしこの取り組みを見た視聴者からは相撲協会に講義の手紙がたくさん届いたそうです。
映像として後から見れば、この取り組みが大鵬の勝ちだということは一目でわかりますからね!
このことから(かはわかりませんが)日本相撲協会が次の夏場所からビデオ判定を導入するきっかけの一番になったとも言われています!
※ビデオ判定の導入は事前に決まっていたとも言われています。
※ビデオ判定の導入は事前に決まっていたとも言われています。
しかしこの相撲、相撲内容は戸田が先手を取って押し込んでおり、大鵬は当時「相撲は完全に負けていた。あんな相撲を取った自分が悪い。」と振り返ったそうです。
改めてビデオ判定というのは大事ですね!!
相撲の取り組みは一瞬で終わってしまうこともあるし、動いている力士を頭のてっぺんからつま先まで見逃さずに見るというのはとても大変なことです。
たまにビデオ判定でも際どい時ありますもんね(^_^;)
戸田から羽黒岩へ
その後、戸田は1971年初場所から四股名を「羽黒岩」に改名し、73年夏場所で小結に昇進。
78年初場所で引退するまでに敢闘賞を1回、金星を2個獲得しました。
引退後は年寄「雷」を襲名して、立浪部屋付きの親方として後進の指導に当たり、審判委員なども務めていました。
そして、平成23年に日本相撲協会を定年退職をして宮崎県に戻っていました。
定年退職後からは人工透析の治療も受けていたそうです。
今年4月には心筋梗塞を発症して3カ月間入院。
その後は車いす生活を送っていた戸田さん。
大相撲中継は欠かさずにテレビ観戦していたそうです。
やはり相撲に懸ける思いは引退してからも変わらなかったのでしょうね。
苦しい中でも相撲の事を忘れない姿には感動します。
戸田さんの奥様のお話で「17年間」入退院を繰り返してきたそうなので、長い間闘病生活を送っていたようです。
心からご冥福をお祈りいたします。
それでは。
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