第72代横綱稀勢の里が誕生!「横綱の名に恥じぬよう精進いたします。」
2017/02/13
平成29年1月25日。
第72代横綱稀勢の里が誕生しました!!!
新横綱誕生は2014年春場所後に昇進した鶴竜以来で、日本出身横綱の誕生は1998年夏場所後の若乃花以来、約19年ぶり。
稀勢の里自身としては、昭和以降になって新入幕から73場所での横綱昇進は最も遅く、30歳6カ月での昇進は歴代7番目の年長昇進となります。
稀勢の里「横綱の名に恥じぬよう精進いたします。」
本日、都内のホテルで横綱昇進伝達式が行われました。
日本相撲協会の使者として春日野理事と高田川審判が派遣され、春日野理事から「本日の理事会にて大関・稀勢の里を満場一致にて横綱に推挙されました。ここにお伝え致します。自らの相撲道に邁進し、さらなる努力をしてください。本日は誠におめでとうございます。」と正式に横綱に昇進したことを告げられると、稀勢の里は「謹んでお受け致します。横綱の名に恥じぬよう精進致します。本日はありがとうございました。」と口上を述べました。
稀勢の里の決意はいたってシンプルなものでした。
しかしその言葉に込められた想いがたくさんあったに違いありません!
実は、伝達式後の記者会見でこんなやりとりが。
―口上にはどんな思いを込めたか?「自分の今の気持ちをそのまま伝えました」―考えたのは自身で?「はい」―決めたのは?「いろいろ悩みましたけれど、昨日の夕方あたり」―悩んだというのは?「いろんなお言葉をたくさんいただいていますので、その言葉を使おうかとか、今の自分のシンプルな気持ちを伝ようかと悩みました」―選んだのはシンプルなもの「はい」(出典:スポーツ報知)
このやりとりの通り、稀勢の里の今の自分の素直な気持ちがこの言葉に込められているのです。
2011年の大関昇進時も「大関の名を汚さぬよう精進します。」とシンプルな言葉を述べていました。
稀勢の里からは常に謙虚さが感じられます。
現状に怠らず今後も横綱として邁進していく決意がその言葉から伝わってきます!
(出典:毎日新聞)
稀勢の里の土俵入りは「雲竜型」
横綱は大関以下の関取とは異なり、露払いと太刀持ちを従えて1人1人土俵入りを行います。
その横綱の土俵入りの型には「雲竜型(うんりゅうがた)」と「不知火型(しらぬいがた)」の2つの型があるのです。
それぞれについて違いに触れていきましょう。
<雲竜型>
雲竜型は四股を踏んでから腰を上げていく「せり上がり」の時、左手の先を脇腹にあて、右手はやや斜め前方に差し伸べる。
攻めと守りの両方を兼ね備えた「攻防兼備の型」で、背に回った綱の結び目の輪は1つ。
(出典:atmatome.jp)
<不知火型>
不知火型はせり上がりの際、両手を左右に開く。
積極的な攻撃を示すものといわれ、結び目の輪は2つ。
(出典:スポニチアネックス)
現横綱は、白鵬と日馬富士が不知火型、鶴竜が雲竜型となっています。
この型は横綱が自分の希望で選ぶことができ、稀勢の里は「雲龍型」を選びました。
理由については以下のようにコメントしています。
「昔から雲竜型に憧れがありました。二所ノ関一門も…先々代の二子山親方(横綱初代若乃花)もそうでしたしね。そういう意味も込めて選びました。」
ただ、先代は不知火型ということもあり、悩んだそう。
決め手となったことが2つあり、1つは雲竜型の意味。
「攻めと守り。自分はそういう相撲だから。どっちが合っているかという意識で。」と稀勢の里自身が自分の相撲のタイプが積極的な攻めを意味する不知火型ではないと判断したこと。
そしてもう1つは一門への思いでした。
栄えた時代を築いてきた先代の師匠に当たる初代若乃花は雲竜型。
「自分からのお礼は若手を引っ張り上げて、1人でも多くの関取衆、三役、大関を出すこと。『お礼返し』の気持ちで二所一門の連合稽古に参加していきたい。」と一門全体を盛り上げ、引っ張るその精神を受け継ぐことを決意しているのです。
そういった思いから稀勢の里は雲竜型を選んだのです!
横綱稀勢の里の初めての土俵入りは、今月27日に明治神宮で披露することが決定しています。
初めての土俵入り、とても楽しみですね\(^o^)/
そして、次の大阪場所は2000年大阪場所以来の4横綱となります!
いよいよこれからが稀勢の里にとっても本当のスタートとなります。
周囲からの期待は大きいかもしれませんが、稀勢の里らしく自身の相撲道を進んでいってもらいたいです!!
それでは。
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