【訃報】元小結時天空の間垣親方が逝く。
2017/02/09
元小結時天空の間垣親方が、1月31日午前1時12分、都内の病院で悪性リンパ腫のため死去しました。
37歳という若さでの訃報。
2015年秋に悪性リンパ腫が判明し、そこから闘病生活が開始。
土俵への復帰を目指し治療に専念していましたが、5場所連続全休の末2016年8月に引退を発表し、年寄「間垣」を襲名しました。
まだ記憶に新しいですね。
一時は元気な姿を見せてくれ、安心していたので突然の出来事にまだ信じられない気持ちでいます。
(出典:日刊スポーツ)
笑顔が素敵な力士でした。
元小結時天空の現役時代
モンゴル相撲をやっていた父親の影響でモンゴル在住時には柔道教室に通い、そこで朝青龍や日馬富士らと一緒に稽古をしていたそうです。
そして2000年にスポーツ交流留学生として東農大に入学し、相撲部に入部。
在学中に時津風部屋に入門し、2002年名古屋場所で初土俵を踏みました。
2004年春場所で十両に昇進し、同年名古屋場所で初土俵から12場所という速さで新入幕を果たし、史上最速タイという記録を持っています。
突っ張り、右四つ、投げ、寄り、けたぐりなどの足技を武器にし、2007年名古屋場所で最高位の東小結に昇進。
その後は苦戦する日々が続きましたが常に稽古には熱心で、稽古熱心な力士として知られていました。
昨年8月の引退会見では「治療が長引いて1年がたち、体力も戻らなくなっていった。受け入れるしかない。」と涙ながらに心境を語りましたが「同じ病気で苦しんでいる人に、希望と勇気を与えてあげないと、という気持ちが強かった。」ともコメント。
引退に関しては「悔いはもちろんあります。悔しさを今後の人生にぶつけて、経験を生かしたい。若い人を指導しながら、ともに成長したい。」と語り、時津風部屋の部屋付き親方として若弟子の指導にあたっていましたが、とても残念な結果となってしまいました。
八角理事長は、現役親方の訃報に際し「このたびの悲報、ただただ驚いております。現役を引退し、すべてがこれからというこの時期に突然のご早世、つつしんでご冥福をお祈りいたします。」とコメント。
悪性リンパ腫
体中を巡るリンパ球ががんに変異する病気。
代表的な症状は主に首やわきの下、脚の付け根などリンパ節のしこりや腫れ。
自覚症状がなく、判断が難しいため進行してしまうことも多い。
腫瘍が急速に大きくなり、痛みや発熱を伴うことも。倦怠(けんたい)感や体重減少などの症状が見られることもある。
手術ではなく、抗がん剤による治療が一般的。
時津風親方のコメント
間垣親方の現役時代は弟弟子でした。
とても真面目で、面倒見のいい力士でした。
闘病生活の最初のころは「モルヒネを打ったら痛みに負ける」という理由でモルヒネを拒否していたと聞きました。
昨年の9月には花道の警備を務めましたが、千秋楽が終わった後に話を聞くと、本人は「疲れた」と言ってました。
10月には土佐豊(佐ノ山親方)の結婚式にも出ました。
10月半ばごろには体調が悪化し、「腰が痛い。足が不自由になってきた」と言い、自宅療養するようになりました。
突然の訃報で、残念で仕方ありません。
間垣親方の現役時代は、多くの方々にご支援を賜り、誠にありがとうございました。
通夜は2月6日午後5時、告別式は同7日午前11時半からいずれも東京墨田区の回向院念仏堂で時津風一門葬で営まれます。
喪主は父ジグメド・アルタンガダスさん。
謹んでご冥福をお祈り致します。
それでは。
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