一門無所属の紹介

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はじめに

 

(出典: 山田書店 『豊国三代「勧進大相撲興行之図」』)

 

現在、相撲部屋間には連合稽古を複数の相撲部屋で熟すなどの連携がある一門が存在しており、6つの一門があるとされています。

 

なかには、どの一門にも属さない部屋も存在しています。

 

現在、湊部屋と錣山部屋がそれに該当しています。

 

これらの部屋は昨年末までの長い間、時津風一門に属していましたが、一門外への離脱の道を歩んで無所属になりました。

 

今回は、この2つの相撲部屋について紹介したいと思います。

 

記事内容は2018年4月時点のもの

 

湊部屋の紹介

まず、湊部屋について紹介します。

 

現在の湊部屋は元小結豊山によって作られました。

 

豊山は学生時代などで培ってきた右四つに組んでから寄り切ったり、相手を吊り出したりする強みを活かして幕下付け出しデビューから丸2年で新入幕を果してから、凡そ7年間安定して幕内の土俵で相撲を取れた力士でした。

 

現役を引退して1年半ほどは時津風部屋で後進の指導に当たっていましたが今から約35年前に独立して部屋を興し、定年退職の数年前まで部屋の師匠として弟子を育成してきました。

 

今から8年前に弟子で1990年代後半の土俵を盛り上げた1人である元前頭湊富士の立田川親方と名跡を交換する形で師匠の職を譲って現在に至ります。

 

その湊部屋があるのは埼玉県川口市の蕨市に近い住宅街に位置しており、周辺には大型ショッピングセンターやホームセンターなどがあります。

 

両国国技館へは最寄りの蕨駅から40分程度で行くことができます。

 

現在、湊部屋には小結の逸ノ城が部屋で唯一の関取として所属しており、新入幕を果たした場所で大勝して次の場所でいきなり関脇に昇進した経験があります。

 

錣山部屋の紹介

次に、現在の錣山部屋は元関脇寺尾が興した部屋です。

 

寺尾は短時間で勝負を決める突き押し相撲を強みにし、そこから両差しになり寄り切ったり下手投げを打ったりすることもできました。

 

この内容を活かすなどして入門して10年ほどで関脇など三役を含めて幕内上位の番付に2年間定着するほどの実力を有することができました。

 

現役を引退した後1年余りは井筒部屋で後進の指導に当たっていましたが、今から約14年前に独立して現在に至ります。

 

その錣山部屋があるのは、東京都江東区で清澄白河駅の近くに位置しています。

 

周辺には大通りの他に清澄庭園や深川江戸資料館などの施設があります。

 

両国国技館へは先述した最寄り駅から地下鉄大江戸線で、2駅で行くことができ、徒歩でも30分程度の距離にあります。

 

現在、錣山部屋には幕内の阿炎と十両の青狼の2人の関取が属しており、青狼も幕内に昇進したことのある実力者です。

 

まとめ

 

(出典: 一級建築士事務所 岡松利彦建築設計事務所「相撲部屋」)

 

これらのように、現在どの一門にも属していない相撲部屋はかつて時津風一門に属していた湊部屋と錣山部屋の2つあり、いずれも半世紀以内に独立して誕生させた経緯がある部屋であるといえると思います。


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